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助成金を実際に活用した歯科医院の事例

助成金を実際に活用した歯科医院の事例

実際に助成金を活用し、雇用・職場環境を改善するなど歯科経営に生かしている歯科医院の事例をご紹介します。

1.人材採用に活用した歯科医院(キャリアアップ助成金)

人材採用に活用した歯科医院(キャリアアップ助成金)

採用に関する経費を削減するためにキャリアアップ助成金を導入し、1年間で3名~5名のDH・Drを採用しています。

助成金を申請した結果、

採用人数・・・3名(歯科衛生士2名、助手1名)

採用経費(紹介会社へのフィー、求人掲載費)・・・100万円

助成金申請・獲得金額・・・171万円

経費差引+71万円となります。

利益として71万円の収入(計上)になりますが、不測の事態で急に人材を追加しないといけない場合にもクリニックの収支への影響を最小限に抑える状態で求人活動を行うことが可能となりました。

2. 働き方改善を目的に助成金を活用した歯科医院

働き方改善を目的に助成金を活用した歯科医院

働き方改善を目的にした取り組みに対して助成される助成金の実例です。スタッフの労働能率(生産性)を向上させることができる設備・機器に対して助成される仕組みを活用して、受付・会計時に必要な「自動釣銭機」を購入しました。 それまで会計時の対応やレジの集計作業は、全て手計算で行っておりました。 受付が毎日午前診・午後診の後に現金確認をする時間が1回およそ20分。1日40分程度かかっていました。人件費に換算すると1日/900円のコストになります。1カ月とすると、約2万円となり、毎日の現金計算費用が毎月2万円となります。 また、診療後会計の時間(スタッフの手間)を計算すると自動釣銭機導入前は1患者あたり約1分かかる計算でした。これを1日、1カ月で計算すると15時間要することになります。これを人件費で換算すると、約2万円となります

※釣銭機導入後は半分以下の労力となりました。

現金確認集計・会計効率化により毎月3万円以上のコストがダウンします。つまり年間36万円ほど、自動釣銭機の導入効果があるということになります。

スタッフ側からしても手間がかかっていた手計算が1秒で終わる機械に置き換わることで面倒な手間から解放されることになり、一石二鳥です。

この働き方に関する助成金は費用の3/4又は50万円が上限ですが、釣銭機は大体100万円程度ですので、50万円程度で購入することが可能になります。

50万円手出しがあるように思いますが、1年半程度で回収できその後はクリニックの収入増加に貢献してくれ、スタッフにも喜ばれることを考えると、メリットが大きい取り組みと言えます。

3. 総額580万円を超える助成金を獲得した埼玉県の歯科クリニック

総額580万円を超える助成金を獲得した埼玉県の歯科クリニック

次に3名分のキャリアアップ助成金を受給した埼玉県の歯科クリニックの事例を取り上げます。本業が忙しく、助成金の内容は知っていても、経営をしながら申請するのは不可能と感じ、助成金の専門家に業務をアウトソーシングしました。

キャリアアップ助成金でスタッフの教育を行い、スキルが向上し、業務遂行が円滑になりました。こちらのクリニックはキャリアアップ助成金に加えて、人材確保等支援助成金や雇用管理制度助成金など総額580万円を超える助成金を受け取っています。

4. スタッフの出産・育児支援で助成金を活用した歯科医院

スタッフの出産・育児支援で助成金を活用した歯科医院

スタッフを4人雇用している小規模歯科医院の事例です。

スタッフの1人が出産するため、両立支援等助成金の育児休業等支援コースを活用。代替要因として従業員を採用しました。

従業員を増員したことで、育休中のスタッフが帰ってきた将来を見据えるようになり、売上アップを意識するようになったそうです。その結果、スタッフが育休に入る前よりも収益が増え、従業員からの信頼も獲得し「働きやすい医院」という実績を残しました。

男性育休取得の際に活用される歯科医院もあり、働きやすい職場環境づくりという観点からも採用活動においてもメリットを感じてもらうことができる取り組みと言えるのではないでしょうか。